レミントン742 .30-06

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銃を1挺だけしか所持していないことのリスクについて書いてみます。昨日、ライフル射撃場へ1本の電話がかかってきました。要約すると…

①ライフル銃を所持しているのだが壊れてしまった。⇦排莢できない
②行きつけの銃砲店に持ち込んだが修理不能だと言われた。⇦古いレミントン自動銃で部品がない
③新しい銃を買うつもりでいたが”技能講習免除”の証明書が貰えないから申請できない⇦過去1年の実績がない。
④銃は壊れていても弾は発射できるのだが、その状態で技能講習は受けられるのか?

いままで1発撃つごとにロッドを銃口から差し込んで薬莢を取り出していたそうな。火縄銃かいな⁉︎ 銃がそんな状態では技能講習は受講できても、教習指導員から射撃中止を指示されるでしょう。つまり合格できません。

いままでは有害鳥獣駆除に参加して技能講習免除の恩恵を受けていましたが、何らかの理由でそれが出来なくなったらどうなるでしょうか?

急に技能講習を受講することになって、規定数の実包を撃ち切って合格することが出来る人ばかりですか? 受講中に銃に不具合が発生する場合もあるでしょう。

ライフルにせよ、散弾銃にせよ、同種の銃を2挺は所持して欲しいと思います。同時に2挺が壊れるなんてことは稀です。

結局、ガンルームシモンでそのライフル銃を修理することにしました。他店のお客さんなので関わりたくなかったのですが、「義を見て為ざるは勇なきなり」がモットーですからね…。

レミントン742はバレルを外さないとボルトを取り外すことが出来ません。これが面倒くさいので修理不能とされてしまいます。私は"ウッズマスター・マスター"を自称しているので、チョチョイのチョイです(笑

ボルトフェイスの内側にあるリング状のエキストラクターが破損していました。面倒なのでボルトごと交換します。老舗銃砲店ならばこんな部品は50個ぐらい持ってそうなものですがね。

ついでにクリーニングして各部点検。あまりにも汚いので写真を撮るのはやめました。装填、排莢も確認したのでお客さまに引き渡しました。

銃が修理できたので、新しい銃を買うこと&技能講習の受講も必要なくなってお客さんは大喜びでした。果たしてこれで良かったのでしょうかね?