修理不能な空気銃

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エアアームスTX200が修理に持ち込まれました。スプリング銃は滅多に故障しませんが、使い方を誤るとヤバい壊れ方をします。

このオーナーさんはスプリングの圧縮操作中に誤ってトリガーを引いてしまい、"バイイィーーン"とピストンが一気に前進して内部パーツがダメージを受けてしまいました。

分解して目視で診察しても大きな損傷は見つけられませんでしたが、レバー操作してもコッキングされません。7時間ほど格闘しましたがギブアップしました。原因はトリガーユニットの変形です。

本来なら新銃からパーツ取りしてでも修理するのですが、今回はお手上げです。このオーナーさんのTX200は並行輸入品だからです。

エアガンエキスポーター

http://www.airgun-exporter.com/stock.html

最近、このサイトから個人輸入で空気銃を購入して所持許可を取得している人が多いようです。単に内外価格差だけに惹かれてエアガンエキスポーターから銃を買っても、セッティングから使用方法、メンテナンスまで自分で手当てする必要があります。

銃に関する知識や技量があり、機械修理の経験と設備を有し、補修部品を自己調達できる人ならば個人輸入で銃を所持するのは吝かではないでしょう。

しかしながら、銃が壊れて困ったときだけ泣きついても、ほとんどの銃砲店は修理を引き受けてはくれないでしょう。かく言うガンルームシモンもパーツがなければ手も足もでません。

せっかくの休みも徒労感と虚しさだけが残った一日でありました。

追記 令和4年12月26日

さらに2日ほど粘って修理して直りました。TX200を弄り倒した方からのアドバイスも頂きましたが、結局は何が原因だったのか分からず終いでした。コッキングバーとシリンダーを正常な中古銃から移植したら、急にフルコッキングできるようになりました。不思議…。