スプリング式空気銃のメリット/ディメリット③

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スプリング銃を選択するのを躊躇する理由のひとつに“振動でスコープが壊れてしまうのではないか?”というものがあります。

本当にどんなスコープも壊れてしまうのでしょうか?

一口にライフルスコープといってもピンからキリまであるので、1発で壊れてしまうものもあれば、何発撃っても大丈夫なものまであります。スプリング銃に対応するスコープを選べばよいだけのことです。

スプリング銃用スコープ三種の神器・”大丈夫な”ライフルスコープ、ワンピースマウントベース、麻布です。この3つを組み合わせれば安心してスプリング銃を撃つことが出来るのです。

今回はUTG/LEAPERS 3-9×40 トルゥーハンタースコープを使用します。価格は3万円前後なので高級モデルではありませんが耐久性の高いシンプルなスコープです。倍率も3倍-9倍ぐらいがちょうどよく、複雑な測距機能やイルミネーション機能があるスコープはオススメしません。

マウントリングは前後一体のワンピースマウントを使用します。2ピースマウントでは発射の振動が発生した瞬間に前後に歪みが生じてしまい、スコープの故障、レティクルのズレの原因になります。昔からスプリング銃には頑丈なワンピースマウント、というのがお作法なのです。

ワンピースマウントを取り付けたら、麻布の準備です。スコープリングの幅に合わせて短冊状に切った麻布を上下リングの内側に寝かせます。特に接着剤で固定する必要はありません。これが緩衝材になりスコープへ伝わる振動を少しでも軽減してくれるのです。ちなみにこの麻布は100円ショップの手芸用品コーナーで入手できます。

マウントリングにスコープを搭載して、指先の感覚で左右が均等になるよう固定ボルトを締め付けていきます。ボルトの締付トルクは規定値よりも少し高めに調整します。

マウントリングのボルトにロックタイトを塗布しておくと良いでしょう。ズレ防止のためのイモネジをマウントレールのホール(穴)に合わせてロックしておくことも忘れずに。

スコープ搭載完了。銃とスコープのバランスもGOODです。

50mから3発のグルーピングが24㎜という良好な結果になりました。スプリング銃は弾との相性がデリケートなので、何種類かの銘柄で試射してみないと真価は見い出せません。

スプリング銃とスコープの相性についてご説明いたしました。スプリング銃が悪いからスコープがスグに壊れてしまうという説明は正しくありません。スプリング銃であってもスコープを適切にセッティングすれば良い集弾性能を発揮してくれるのです。