続・EAWスコープマウントの備忘録

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EAWマウントのことを変態的と言いましたが、調べてみるとドイツらしいパラノイア的な優れたデザインであることが分かりました。0.5mm刻みで高さの異なるリングをラインナップしていることには意味があったのです。

スコープを正確にライフルに搭載するにあたって、マウントベースを取り付ける機関部上面にきちんと水平が出ている必要があります。レミントン700やモーゼル98のように前後で機関部の高さが異なる場合や工作精度が低くて元から水平になっていない銃もあります。

そのため、マウントベースの高さではなくリングの高さを数多く用意することで、規格外のライフルにも可能な限り対応しガンスミスの作業を必要とすることなくスコープを正確に搭載できるというわけです。リューポルド/レッドフィールドの場合は銃の種類別にマウントベースの高さを変えて、リングはハイ・ミドル・ローの3種類のみとしています。

どちらのマウントシステムが優れているかは一概に言えませんが、EAWマウントの場合は何種類ものリングを銃砲店が在庫するのは現実的ではなく、特定のライフルのみにしか対応できないのが難点です。工具を使うことなくワンタッチでスコープの脱着ができるのは素晴らしいデザインだと思います。

EAWとリューポルドを使って同じスコープを搭載してみましたが、銃によりボルトの閉鎖角度が異なるので、マウントリングの高さ調整に苦労しました。ある程度、スコープリングは多めに在庫していないと、いざというときに困るもんなんです。そうやって使い道のないマウントベース・リングがどんどんと溜まっていくのが銃砲店のツラいところです。

追伸:リューポルドSTDマウント&リングを使ってライト光機4-24×50スコープをレミントン700に搭載する場合、リングはスーパー・ハイ(16mm)を使わないとボルトハンドルが干渉します。